ラム酒は世界中で愛されるお酒の一つですが、歴史上の偉人たちの中には、その特徴的な味わいに魅了されていた人も多くいます。
今回は、その中でも最も有名な人物の一人である、アーネスト・ヘミングウェイとラムの関係について探っていきます。
彼らエピソードから、ラム酒の歴史や文化を知ることができるかもしれません。ヘミングウェイの人生に思いを馳せながら、ラム酒の魅力に浸ってみましょう。
ヘミングウェイとは
アーネスト・ヘミングウェイは、20世紀を代表するアメリカ合衆国の小説家です。
彼の作品は現代文学の基礎となり、多くの作家に影響を与えました。
ヘミングウェイは、シンプルで直截的なスタイルで知られており、彼の作品には非常にリアリスティックな描写が含まれています。彼はまた、アフリカやキューバなど、多くの場所での生活や旅行経験をもとにした作品を発表し、その作品にはそれらの土地の風土や文化に対する深い洞察が反映されています。
代表作には『老人と海』『武器よさらば』『日はまた昇る』などがあります。
ヘミングウェイとラム酒
ヘミングウェイの作品の多くにはアルコールが登場します。その中でも、彼が特に愛したのがラム酒であり、彼のライフスタイルや作品に大きな影響を与えました。
ヘミングウェイはキューバに住んでいた時期があり、その地でラム酒を愛し、飲み続けました。
彼はまた、自身の小説の中でもラム酒を頻繁に登場させており、代表作「老人と海」でも、主人公のサンチャゴがラム酒を愛飲する描写があります。
また、彼がキューバで生活していた時期には、ハバナのラ・フロリディータというバーで頻繁にラム酒を飲んでいたと言われています。
さらに、彼はラム酒を飲むことでインスピレーションを得ていたとも言われています。彼は「書くためには、アルコールが必要だ」と語っており、ラム酒がそのインスピレーションを引き出すためのキーの一つであったと考えられています。
ヘミングウェイとラム・カクテル
ヘミングウェイの有名な言葉の一つに、『我がモヒートはボデギータにあり、我がダイキリはフロリディータにあり』という言葉があります。ボデギータとフロリディータはキューバでヘミングウェイが行きつけとしていたバーのことですが、彼がそこで好んで飲んでいたのがモヒートとダイキリのようです。
モヒートとは
モヒートは、キューバ発祥のミントを使ったカクテルの一種で、ラム酒、ライム、シロップ、ソーダ水、ミントを混ぜた飲み物です。涼しく爽やかな味わいが特徴で、夏にピッタリなカクテルとして知られています。
ダイキリとは
ダイキリは、ラムをベースにしたカクテルの一種で、ラム、ライムジュース、砂糖をシェイクしたものをロックグラスに注いで、氷を加えた後に軽くステアするカクテルです。ライムの酸味とラムの甘みが絶妙なバランスで調和しており、シンプルながらもリフレッシングな味わいが特徴です。
ヘミングウェイはカクテルに関して独特のこだわりを持っていたとされ、特にダイキリからを砂糖抜き、ラムを多めに加えて作られた『ヘミングウェイスペシャル』というダイキリの派生形のカクテルは有名です。
ヘミングウェイはラムをそのまま飲むのはもちろん、カクテルにして飲むのも好きだったようですね。
ヘミングウェイを思いながらラムを楽しむ
以上の様に、ヘミングウェイとラム酒の関係は浅からぬものがありました。
現代文学の礎を築いたといっても過言でもないヘミングウェイのインスピレーションに影響を与えたものの一つは、ラム酒であるといっても過言ではないでしょう。
あなたもラム酒を飲むときは、ヘミングウェイやキューバの海に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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