皆さんはガイアナという国をご存じでしょうか?
あまりなじみのない国かと思いますが、ラム酒を語るうえで、ガイアナは絶対に外すことのできない国です。
南米大陸の北部に位置するガイアナは、豊かな自然や多様な文化を持っています。
ラム酒に関しては、イギリスの植民地であった過去から、イギリス海軍向けのラム酒を生産していた国としても知られています。
当記事では、そんなガイアナのラム酒を紹介していきます。
エルドラド(EL DORADO)
『エルドラド』とは、「南アメリカに伝わる黄金郷に関する伝説」のことを指した言葉です。
その言葉をブランドネームとしてもつエルドラドは、ガイアナ産のラムとして世界的に高い評価を得ているラムです。
デメララディスティラーズ社によって製造されており、その歴史は1670年にまでさかのぼります。
伝統的な木製蒸留器を忠実に使い続けて製造されたエルドラドのラム酒は、甘い香りとフルーツを思わせるエレガントな味わいが特徴的です。
ブランド
・EL DORADO 3 YEAR OLD
・EL DORADO 5 YEAR OLD
・EL DORADO 25 YEAR OLD
※他に複数の年次のものあり。
レモンハート(LEMON HART)
レモンハートの創業者レモン・ハート氏は、イギリス海軍へ初めてラム酒を供給した人物として知られています。彼はイギリス海軍の提督より、ラムの公式な供給者として指名された人物でもありました。
1804年創業のレモンハートは、伝統的に最高級のラム酒を作ることを伝統としています。
ガイアナの有名な河川、デメララ川流域で栽培された高品質なサトウキビを用い、バーボンダル熟成をされたラムは、樽、ココナッツ、チョコレートの香りを漂わせた最高級品ばかりです。
ブランド
・ORIGINAL 1804
・BLACKPOOL
・LH151
XM RUM
ガイアナのバンクス・ディーエイチ・エル社 (Banks DIH Ltd.) によって製造されるXM RUMも、ガイアナ産のラム酒として知られています。
5年、7年、10年、12年、15年、21年熟成等のバリエーションがあります。
全体的にレーズン、プラム、チョコレートといったフレーバーが複雑にかみ合っている製品が多く、上品な味わいが楽しめます。
ブランド
・XM 5 Y.O 750ml
・XM 7 Y.O 700ml
・XM 10 Y.O 700ml, 200ml
など
パッサーズ(Pusser’s Rum)
1970年まで英国海軍の軍人たちに供給されていたのが、この「パッサーズ」というブランドのラムです。
1600年代後半より、過酷な海の上で過ごす軍人たちのために供給されていました。栄養補給・娯楽供与などの目的があったとされますが、近代的な軍にはもはや必要がないということで、1970年7月31日に全てのラム酒の供給が終了しました。
パッサーズのラム酒には、イギリス海軍たちが古い時代に飲んでいたラムの味をほうふつさせるような製品もあり、スパイシーで味わい深いラム酒の味を楽しむことだけでなく、船乗り歴史と伝統に思いをはせて楽しむこともできます。
一度で二度おいしいラム酒のブランドですよね。
ブランド
・PUSSER’S RUM BLUE LABEL
・GUNPOWDER PROOF
・PUSSER’S AGED 15 YEARS
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ガイアナは何の国といわれて、ぱっと何かが出てくる日本人は少ないかと思いますが、当記事をご覧いただいた読者は「ラム酒」とお答えいただけるのではないでしょうか。
黄金郷の名を関したロマンチックなラム酒から、イギリス海軍に関連した歴史あるラム酒まであり、ラム酒好きなら興味を惹かれる国であることは間違いありません。
ガイアナ産のラムに出会ったらぜひ試してみて下さいね!
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